パパが買ってくれたお姉さんは元ヤンらしい。

でもなんか弟さんとか、妹さんとか、病気のおじいちゃんとかがいてヤンキーやめたんだって。

そのわりには言葉遣いは乱暴だし、すぐに睨むし、文句をすぐ言う。多分やめれてない。

僕、もっと大人しくてお上品な人が良かったなぁ。

だって怖いんだもん。

そういう人間をどうするかってことを学びなさいってパパが言うもんだから、しょうがない。

吉良塚花火

T178cm
B88(F)W59H86

ヤンキーもヤンキー。

今どき、レディースに所属していた走り屋で、小学生のころから喧嘩上等、あらゆるものに噛み付いてきた狂犬。だけれど身内には優しい。

両親を立て続けに亡くし、痴呆の祖父、幼い弟、妹を背負うことになる。

だが世間知らずな彼女は行政に援助を頼むわけでもなく、よくわからない内に空回って、借金を重ね完全に首が回らなくなった。

一家離散の上で、ソープに沈められるところだったが、借金取りに噛みつき、どうにかと懇願した結果、お坊っちゃまのお相手をするという話がまわってきた。

祖父の面倒と、幼い姉弟の生活の保障と借金の肩代わりを条件に絶対服従……ということになっている。本人は頑張っているつもりだが、カッとなることもしばしば。

自分一人では、守りたいものを守れないということを散々に味わった後なので、大きいものに巻かれることに抵抗はない。

彼女的にはご主人様に従順なつもりである。

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