北の鉄路を復活させるヒントを見つけ出すために、復線ではない廃線利用の理想形と呼ばれる『びふかトロッコキングダム』を訪れたあなたとかにこ。

そのコンセプトの、体験の、そして音の素晴らしさに、『地域まるごと紹介したい』と、さらなる音探しが重なります。

ターフゲレンデのソリの音。羊とふれあえるお宿の羊たちの音。

ここちよい音達にゆすられ続け、それゆえ軽く疲れたお耳を、かにこは白樺耳かきで、やわらか羊毛梵天で、ゆったり癒やし、ほぐしてくれます。

ウールの毛布に包まれた添い寝にかにこが語り聞かせてくれる、北の鉄路への強く静かな想い。
それはあなたと共感しあい、ふたり寄り添うぬくもりをさらにいっそうふくらませ、優しい夢へと、こっとそうっと導きます。

「鉄路だけ、鉄道だけを元気にしようとしたってさ、そりゃあやっぱり無理があるもの。
北開道自体、北開道全体がもっともっと元気になってさ、たくさんたくさん、いろんな人が遊びにきてさ」

「そしたらだんだん、鉄路も元気になっていく――それが順番ってもんだべさ。
したっけマスター、かにこと一緒に……」

雪と氷がかさませ続ける、北の鉄路の保線費用と累積赤字。

それをなんとか助けるべく、かにこは必死にさまざまな手法を見地を学び、
いまのかにこにできる最善が『沿線に人を呼べる音の紹介』だと確信し、あなたとふたり、
賢明に、泥臭く、そして健気に、音探しの日々を重ねます。

どうぞかにこに寄り添って、北の鉄路を救い出す、その助けとなる音を一緒に見つけ出してあげてください。
気持ちが寄り添い、耳が澄みきるそれほどに、かにこの言葉の向こうに隠れる感情も――きっと優しく、あたたかに響いてくることでしょう。