決して触れてはいけない禁忌の快楽を
寝たフリをして密かに味わう…
兄妹間の未熟な性愛は、あまい甘い蜜の味

周りの男友達に羨ましがられるほどに
妹たちは整った顔立ちをしている。
最近は身体つきも大人びてきていて、
無防備な部屋着にドキッとしてしまうことさえある。

兄は妹には手を出せない。出してはならない。
しかし魅力的な果実を目の前にして、手を出せない状況というのはひどく辛いものだ。
近づきすぎて煩わしくならないよう、妹たちとは一定の距離を保つようにしていた。

今日も家に帰った瞬間から妹たちに絡まれたが、
「酔って疲れている」と言って引き止める手を振り払い、寝たフリをしていた。
すぐに諦めて離れるだろうと思っていたが、妹たちは兄の耳元で、何やらゾクゾクする言葉を囁きはじめた。

「おにいちゃん大好き。ずっと昔から、おにいちゃんのことが大好きです―――」

無知な妹たちが性的好奇心のおもむくままに
兄の身体を無邪気に弄り、次第に熱を帯びた自分の身体と擦り合わせる…

本当は止めなければいけない禁断の遊戯を
目を開ければ終わるこの禁忌の快楽を
兄はしかし寝たフリをやめられない。

このとろけるような背徳感に身を任せて
深い深い地獄の底まで堕ちてゆきたい…